「レイキ伝授を受ければ人生が変わる」
そんな期待を持ってレイキを学び始める人は少なくありません。しかし実際には、
「伝授を受けたのに何も変わらなかった」
「期待していたような変化がない」
このように感じる人もいます。
では、それはレイキに効果がないからなのでしょうか?
私はそうは思いません。
むしろ、レイキに対する期待と本来の役割が一致していないことが原因である場合が多いのです。
この記事ではレイキ伝授を受けても人生が変わらないと感じる原因について、レイキにまつわる誤解や介護現場での学びを交えながらお話ししたいと思います。
レイキは人生を変える魔法ではない
まず知っていただきたいのは、レイキは人生を劇的に変える魔法ではないということです。
レイキに興味のある方には神秘性やスピリチュアルに惹かれ、現実では叶わない願いがそれらでは叶うかのような希望を持たれる方も多くいます。しかし巷で語られる神秘性やスピリチュアルの多くは『偶像崇拝』であり、誰かが生み出した物語以上のものではありません。
例えば小説を読んで感動するのと同時に現実世界へ立ち戻るように、神秘性やスピリチュアルもまた現実世界と向き合うまでの『まどろみ』です。その心地良さに酔いしれるうちは幸福であっても、その世界が真実であろうと思うほど、現実との歪みによって傷つけられてしまうのです。

そのためレイキを学んだからといって、
・お金の問題が突然解決する
・理想のパートナーが現れる
・人間関係の悩みがなくなる
といった、巷で言われるような神秘的・スピリチュアル的な奇跡は起こるはずもありません。レイキはあくまでも現実世界と照らし合わせて自分自身との向き合い方を変えるための実践法です。
レイキ伝授を受けても人生が変わらない3つの原因
① 伝授をゴールだと思っている
レイキ伝授は卒業証書ではありません。むしろスタート地点です。本を買っただけで知識が身につかないように、伝授を受けただけで人生が変わるわけではありません。
どれだけ便利なツールを手にして、その使い方を教わったのだとしても、実際に自分で使ってその感覚を養わなければ「レイキを使える」とは言えません。初級講習(初伝、ファーストディグリーなど)を終えたその日からレイキを日常的に使い、レイキエネルギーの感覚を掴む営みがあって初めて「レイキを扱える」という確信が持てます。
この「レイキへの確信」は、レイキを学ぼうと思った目的・目標達成の土台となります。

② 結果だけを求めている
「人生を変えたい」と思う人は多いですが、実際には「今のまま楽になりたい」と思っていることもあります。このことを端的に伝える例が「レイキを1日でマスターできる」といった文言です。
試しに「レイキ スクール」で検索すれば、レイキを1日でマスターできると喧伝するスクールが目に入ります。それらのスクールがレイキ伝授を『シンボルとマントラの受け渡し』と考えているのであれば、それらのツールを伝授するのは確かに1日で可能でしょう。
しかし「レイキを1日でマスター」という言葉の意味を見ていくと
・レイキを→「人知では計り知れない自然循環エネルギーを」
・1日で→「24時間以内で」
・マスターする→「物事に熟達する、習得する」
これらが実現して初めて「レイキを1日でマスターできた」と言うことができますが、物事の熟達・習得は1日で行えるものではありません。日々の積み重ねがあって初めて「熟達した」と言えるのであって、「レイキを1日でマスター」は言葉の時点で矛盾しているのです。
そして、そうした矛盾する世界が現実には成り立たないことは先の神秘性、スピリチュアルでお話しした通りです。

人生が変わる時には、
・考え方
・習慣
・人間関係
・行動
これらのどこかに変化が起きます。そしてその変化を起こすのはレイキではなく、あなた自身です。レイキはその後押しをする存在であって、あなたが望む結果を自動的に叶えてくれるようなものではないのです。
結果だけを求めがちな現代社会ですから、あなたもまた結果だけを追うようになったのは致し方ないことでしょう。しかし過程から得られるものがなくては、結果の中身も無いままです。
あなたが欲しいのは『レイキ伝授をされた証』ではなく、レイキが扱えるようになった先にある『願いが叶った世界』のはずですから、確かな結果を得るために自らの行動で変化を生み出しましょう。
③ 自分自身と向き合うことを避けている
レイキを続けていると、
・本当は無理をしていた
・本当は悲しかった
・本当は怒っていた
といった感情に気付くことがあります。これらはレイキヒーリングが「レイキと自分を分けて行うもの」であり、メタ認知を鍛える実践だからです。

通常レイキヒーリングでは、レイキエネルギーと自分の内側にある感情や価値観、観念といったエネルギー(内氣)を混ぜないようにシンボルやマントラを用いて二つを分かちます。この営みの中で自分の感情や価値観、観念が浮き彫りにされて「私はこういう風に感じていたんだ」と氣付くのです。
しかし人は変化よりも、自分の本音と向き合うことの方を怖れることがあります。自分の中にある感情や価値観、観念が認めがたく受け入れられないものだと氣付いたとき、そこから逃げ出したくなるものです。
ただし、その逃げ先には「巷で言われる神秘性やスピリチュアル」といった非現実的な世界が待ち受けています。

スピリチュアルとは本来、スピリチュアリティ(霊性)やインスピレーション(霊感)を用いて、自然観測から自然の法則を読み解くものです。本来のスピリチュアルには『特定の高次元存在(=偶像)』はおらず、自然法則を人格化・神格化した概念があるのみです。
私たちが普段目にするような「神様、天使様、龍神様」といった高次元存在は、人の意図や思想によって作り出された『物語』を持った偶像であり、本来の概念とは別物です。しかしそうした偶像を「在る」と思い込み、それらに救いを求めたとしても、その非現実は現実問題を解決する手立てにはなり得ないのです。
だからこそ自分が直面する問題を、自分自身と向き合うことで解決へと向かわせることが大切です。
私が介護・福祉現場で学んだこと
私は15年以上にわたり、高齢者介護や障害福祉の現場に携わってきました。それらの現場は生命と向き合う場所であり、時に人生の最期を見届ける場でもありました。その中には
・忘れがたい利用者さんとの思い出
・かけがえのない利用者さんとの思い出
・神経質すぎる利用者さんとの思い出
など、さまざまな方との出会いと別れがありました。

その中で感じたのは、人生を豊かにするのは特別な能力ではなく「自分自身を理解し、納得して生きる」、すなわち『ありのまま』であるということです。
それは「私たちは「今ここに在る」それ自体が幸せで、何かを成し遂げたり誰かより優れていたりすることを強いられる理由はないということ」であり、そのためには「自分とは何か」を問い、理解し、受け入れて生きることが求められます。
これはレイキにも通じるものがあります。レイキは自分自身を見つめるための時間を与えてくれるものです。
ありのままであること。
自然体で自然のエネルギーたるレイキを自身に流し、扱うこと。
レイキとは単なるヒーリング・ツールではなく、自分自身のあり方・生き方を見つめ直す実践法でもあるのです。
まとめ 〜レイキの本当の価値とは〜
今回は「レイキ伝授を受けても人生が変わらないと感じる理由」について、私の介護職としての経験も踏まえてお話ししました。
レイキ伝授を受けても人生が変わらないと感じる原因は、
・伝授をゴールだと思っている
・結果だけを求めている
・自分自身と向き合うことを避けている
ことにあると考えられます。
しかし、レイキは人生を変える魔法ではありません。自分自身を見つめ直し、本当に望む人生へと歩み出すための「氣付き」を与えてくれるものです。人生を変えるのはレイキではなく、自分自身なのです。
そしてその氣付きを妨げるものとして
・中身の伴わない「伝授の証」
・結果だけを求めがちな「タイムパフォーマンス(時短)」
・偶像崇拝に陥った「神秘性・スピリチュアル」
これらがあり、
「自分と向き合う過程と意思こそが自分の人生を変える原動力となること」
「その具体的実践法として、メタ認知を鍛えるレイキ実践があること」
この2点を受け入れることで、レイキ伝授から始まるレイキ実践はあなたの人生を変える営みになるでしょう。

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