拙著『氣付きと癒しのレイキー次にわたしが選ぶヒーリング』では、レイキが「なんでもあり」かのように扱われる風潮に危うさを感じ、レイキに「できること・できないこと」を整理することをテーマの一つとしています。
これは裏を返せば、世の中にレイキに関する誤解が数多く存在しているということでもあります。今回は、その中でも特に多くの方が抱きやすい3つの誤解を、著書の内容から抜粋・解説する形でお伝えします。
この記事を読むことで
- レイキを検討する際に知っておくべき3つの誤解
- なぜそうした誤解が生まれるのか
- 誤解を避けるために意識すべきこと
といった内容がわかるようになりますので、ぜひ最後までお読みください。
誤解①:「レイキで運気(金運・恋愛運)が上がる」
「レイキで運氣アップ」「金運、恋愛運上昇」——こうした文言を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。煌びやかな装飾や実際の体験談が添えられていると、つい「本当にそうなんだ」と思ってしまいがちです。
しかし、レイキの語源や歴史、性質や特徴という基礎に立ち返ると、これは論理的にあり得ないことが分かります。
この誤解の背景にあるのが、著書の中でも重要な概念として扱っている『外氣』と『内氣』の違いです。
- 外氣:自分の外側にあるエネルギー。天氣・氣候・土地など、周りの環境にあるもの。レイキは「靈氣」と書き、その語源からこの外氣に分類される
- 内氣:自分の内側にあるエネルギー。思考・精神・感情・体調など。人の願望もここに含まれる
「運気を上げたい」という願望そのものは、内氣に分類されるものです。レイキ本来のエネルギー(外氣)に、施術者や受け手の願望(内氣)が強く混ざり込んでしまうと、それはもはや純粋なレイキとは呼べない、独自のエネルギーになってしまいます。
「レイキはエネルギー以上でも、以下でも、以外でもない」というのが、著書全体を通じての基本的な立場です。
見分け方のヒントとして、「レイキで金運が上がった」「レイキを受けたら理想の相手と結婚できた」といった、因果関係を断定する体験談を前面に押し出しているサロン・ヒーラーには注意が必要です。誠実なヒーラーであれば、こうした効果を断定的に語ることはありません。

誤解②:「レイキには神様・天使様・龍神様が憑いている」
もう一つ、レイキ界隈の情報発信でたびたび見受けられるのが「高次元存在が憑いている」という文言です。厳かな演出とともに語られると、あたかも真実であるかのように感じられ、「このヒーラーはすごい力を持っているのでは」と期待してしまう方もいるかもしれません。
しかし、これも誤解①と同じ構造にあります。「神様に守られたい」「特別な存在とつながりたい」という願望・思考・精神が、レイキ本来のエネルギーに混ざり込んでしまった結果として生まれた、内氣由来の解釈だと考えられます。
こうした高次元存在にまつわる話を、正体を理解しないまま安易に受け入れてしまうと望まない結果を招く可能性すらあるというのが、著書での指摘です。「龍」や「神・天使」といったテーマをこのブログで取り上げた際にも、同じ立場で解説してきました。
見分け方のヒントとして、「あなたには特別な守護存在がついている」「この存在とつながれるのは限られた人だけ」といった、特別感や選民意識を煽るような言い回しには注意が必要です。こうした言い回しは、内氣(施術者側の願望や価値観)が強く混ざり込んでいるサインである可能性があります。

誤解③:「本を読んだり、独学したりすれば、誰でもレイキを扱えるようになる」
3つ目は、情報の『量』に関する誤解です。
レイキについて詳しい情報を得れば得るほど、「これだけ知っていれば、自分でも使えるようになるのでは」と感じる方は少なくありません。実際、著書を読んだ方から「これだけレイキの情報が書いてあれば、本を読んだだけでレイキが使えるようになるのでは?」と質問されたこともあります。
ここで重要なのが、「レイキそのもの」「レイキに独自のエネルギーを混ぜたもの」「レイキっぽいエネルギーに”レイキ”と名付けたもの」という3つの区別です。
何の情報も持たないままレイキを学ぼうとすると、この3つの区別がつけられないまま、②や③を「レイキ」として学んでしまい、レイキについて誤解したまま何年も、何十年も過ごしてしまう可能性があります。
つまり、情報を得ることそのものは大切ですが、情報を得ることと、正しく体系立てられた形でレイキを学ぶこと(伝授を受けること)は、別の話だということです。この点については、以前「レイキは独学でできるのか」という記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
見分け方のヒントとして、書籍や情報だけを頼りに実践を始める前に一度立ち止まって
「これは①レイキそのものの情報か、②誰かが独自にアレンジしたものか、③名前だけレイキを借りたものか」
こちらを確認する習慣を持つことをお勧めします。判断が難しい場合は、伝授を受けた経験のある信頼できる講師に相談するのも一つの方法です。

では、レイキに何ができるのか
ここまで「誤解」を中心にお伝えしてきましたが、著書ではレイキが実際に果たせる役割についても、限界と合わせて丁寧に整理しています。
たとえば著書の第3章では、以下のような実体験をもとに、レイキの有効性と限度を具体的に解説しています。
- 災害時にレイキが果たせる役割と懸念点:地震や水害など自然災害が頻発する日本において、道具を使わずどこでも行えるレイキヒーリングには一定の有効性がある一方、平時から地域に受け入れられていない状態で無闇にボランティアへ参加すると、かえって混乱を招くという懸念も指摘しています。
- コロナワクチン後遺症の方々へのボランティア活動:実際に継続してきたボランティアの体験から、レイキが後遺症そのものを治療できるとは言えないとしながらも、レイキヒーリングが当人の「生きる意思」を後押しする一助となり得ることを伝えています。
これらに共通するのは、「レイキにできること」と「できないこと」を切り分けたうえで、できることの範囲内で誠実に向き合うという姿勢です。この姿勢こそが、冒頭で紹介した3つの誤解を避けるための実践的な指針にもなっています。

【まとめ】誤解を防ぐ鍵は「レイキの目利き」
今回は、著書『氣付きと癒しのレイキ』の内容から、レイキにまつわる3つの誤解について解説しました。
【今回のポイント】
- 「運気が上がる」「金運・恋愛運が上がる」は、願望(内氣)が混ざった誤解
- 「高次元存在が憑いている」も同様に、内氣由来の解釈である可能性が高い
- 「本を読めば・独学すれば使えるようになる」は、情報の”量”と”体系”を混同した誤解
- 一方で、レイキには災害時のセルフケアや、当人の「生きる意思」を後押しするという、限られた範囲での有効性もある
これらの誤解に共通しているのは、レイキ本来のエネルギーに、人の願望や思考、価値観(内氣)が無自覚に混ざり込んでしまっているという点です。
著書では、こうした誤解を避けるための土台として「レイキの目利き」という考え方を第1章で解説しています。レイキの語源・歴史・性質といった基礎知識を正しく身につけることで、自分が触れている情報や、選ぼうとしているスクール・サロンが、本当にレイキと呼べるものなのかを判断できるようになる、というのが著書の狙いです。
今回ご紹介した内容は、著書全体のごく一部です。より詳しく知りたい方は、ぜひ『氣付きと癒しのレイキ-次にわたしが選ぶヒーリング』を手に取ってみてください。
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