レイキを求める方の中には「天使が好き」「神様に守られている」という感覚を大切にされている方も多く、中には「レイキと神・天使には深い関わりがある」といった意見も見られます。
しかしよくよく見聞きすると『神』『天使』について様々な解釈、中には誤解までもが含まれている様態でしたので、一旦神・天使に関して情報整理することにしました。
今回の記事を読むことで
・神・天使とは何か
・神・天使が象徴するものとは何か
・レイキと神・天使に関係性はあるか
・神・天使を活かしたレイキヒーリング
・レイキに内氣を混ぜないほうが良い理由
これらの内容について整理し、神・天使にまつわる情報に惑わされることなく神・天使を大切にすることができるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。
神・天使とは何か
前回お話しした龍同様、神・天使は現在の科学では実在が確認されている存在ではありません。
しかし世界中の文化・宗教に共通して現れることから、神・天使とは単なる空想の産物ではなく人類が共通して認識してきた何らかの経験や認知の表現であると考えられています。
一神教では神は唯一絶対の創造主として、多神教・神道では神は自然や祖霊に宿る存在として、そして天使はその神と人間をつなぐ使者として、それぞれ異なる形で描かれます。

科学は神・天使をどう捉えるか
科学では神・天使を実体としてではなく、
- 未知の自然現象への説明づけ
- 死や運命への不安を和らげる心理的機能
- 共同体をまとめるための道徳的権威の象徴
- 人間の認知が作り出した理想像・保護者像
として説明します。
つまり科学は「神・天使は存在しない」と断定するのではなく、「神・天使という存在を示す証拠は現在確認されていない」という立場を取ります。
神・天使の本質的な意味
宗教・神話・哲学・心理学を総合すると、神・天使は共通して「人間を超えた大きな力、そして人間を見守る存在」を表現しています。
それは
- 創造の力
- 秩序と摂理
- 導きと守護
- 赦しと救済
- 畏怖と敬意
- 良心・道徳の基準
など、目には見えないが確かに存在すると人々が感じてきたものです。
一つの見方として
科学的な視点と文化的な視点を両立させるなら、
神・天使とは、人類が世界の秩序や自分を超えた大きな力、そして「見守られている」という安心感を理解し、共有するために生み出した象徴的なモデルである
とまとめることができます。この表現なら、
- 神話や宗教における神・天使の役割
- 文化人類学の知見
- 心理学における理想化された守護者像
- 科学が求める証拠主義
のいずれとも大きく矛盾しません。

東洋と西洋、それぞれの『神・天使』観
「神・天使」とひとまとめに語られがちですが、実際には文化・宗教によって成立の背景がまったく異なります。ここを整理せずに語ると、龍の話と同様に誤解が積み重なっていきます。
神道における『神』は「氣そのもの」に近い
日本の神道では「八百万の神」という言葉があるように、神は唯一絶対の創造主というより、
- 山や川、風や雷などの自然物
- 祖先の霊
- 稲や火などの生活に関わるもの
に宿る、無数に存在する「はたらき」として捉えられます。これは以前の記事でお話しした龍と同じく、目に見えない氣・自然の力が「神」という姿で認識されたという理解に近いものです。
つまり神道の神とは、「特定の人格を持った超越者」というより「自然や生命の中に働く力そのものへの敬意の対象」という側面が強いのです。
キリスト教における『天使』は「神と人をつなぐ使者」
一方、キリスト教・ユダヤ教・イスラム教といった一神教では神は唯一絶対の創造主であり、天使は
- 神の意志を人間に伝える使者
- 神を讃美する存在
- 人間を守護し、導く存在
として位置づけられます。
天使は神そのものではなく、神と人間との「あいだ」に立つ存在である点が重要です。神道の「神」が自然そのものに近いのに対し、天使はあくまで神という絶対者に従属する使者という構造の違いがあります。
仏教における諸仏・諸菩薩という存在
仏教では創造主としての「神」という概念は本来薄く、代わりに悟りに至った仏や、人々を救おうとする菩薩という存在が語られます。
これらは西洋的な「神」とも「天使」とも異なる「すでに悟った存在」「悟りへ向かう途上で人を助ける存在」という独自の位置づけを持っています。
このように、
- 神道の神→自然・生命に宿る氣のはたらき
- キリスト教等の神・天使→絶対者とその使者
- 仏教の仏・菩薩→悟りに関わる存在
と、根本的な思想が異なることを踏まえておくことが大切です。
哲学的に『神・天使』を整理すると
もし「神・天使=実在する人格的存在」と完全に断定すると、宗教によって姿・役割・成立の前提がまったく異なることが説明できません。そこでより自然なのは、
神・天使とは、目に見えない「秩序」「守護」「導き」といったはたらきを、それぞれの文化・宗教が理解しやすい姿に象徴化したものである
という理解です。この解釈では、
- 神道の神が自然物に宿ること
- 天使が神の使者として描かれること
- 仏・菩薩が悟りと救済に関わること
- 異なる宗教間で神・天使の姿が大きく異なること
といった、一見異なる概念を一つの枠組みで説明できます。
ただし、これはそれぞれの宗教・伝統的世界観の内部で整合的な解釈であり、現代科学が神・天使の実在を証明しているわけではありません。科学の立場と宗教・信仰の立場は、異なる前提に基づく説明体系として区別して考えることが重要です。

スピリチュアルと神・天使
神・天使とスピリチュアルの関係は龍の場合と同じく、大きく二つの層に分けて考えることができます。
- 伝統的な宗教における神・天使
- 神道・仏教・キリスト教などの歴史的な教義・信仰に根ざしています。
- 各宗教で成立の背景や役割が明確に定義されています。
- 現代スピリチュアル
- 守護天使やチャネリング、アセンデッドマスターなど、個人の精神的成長や内面的体験を重視する解釈が発展しました。
- これらは実践者や流派によって多様であり、現時点で科学的に検証・実証されているものではありません。
このように見ると現代スピリチュアルの神・天使は伝統的な宗教から着想を得つつも、新しい思想や実践を取り入れて発展してきた概念だと整理できます。
現代スピリチュアルにおける神・天使
20世紀後半以降、とくにニューエイジ思想の広がりの中で神・天使には新しい意味づけが加えられました。代表的には、
- 守護天使
- エンジェルナンバー
- アセンデッドマスター
- 光の存在からのメッセージ
- 神とつながるワーク
などです。
このような考え方は現在のスピリチュアル文化では広く見られますが、キリスト教や神道の教義そのものではなく、近現代のさまざまな思想や実践が組み合わされて形成されたものも含まれます。
守護天使という考え方
現代スピリチュアルでは「一人ひとりに守護天使がいる」という考え方が紹介されることがあります。
主な役割としては、
- 人生を導く
- 危険から守る
- サインやシンクロニシティで気づきを与える
- 挑戦を後押しする
などが挙げられます。
一方で、この考え方が特定の宗教の共通教義として確立されているわけではなく、流派や実践者によって解釈はさまざまです。
アセンデッドマスター・光の存在
現代スピリチュアルでは、天使に加えて「アセンデッドマスター」や「光の存在」といった概念も語られます。これらは特定の宗教的教義に基づくものではなく、近現代のスピリチュアル文化の中で発展してきた独自の概念です。
アセンデッドマスターとは人間の霊的成長の完成を象徴する存在と言え、光の存在とはさまざまな高次の存在を包括的に表す総称と言えます。ただしこれらの解釈も絶対ではなく、どのような言葉で表現されるかは時と場合によります。
神・天使とエネルギー
スピリチュアルでは「神・天使=高次元のエネルギー」という表現も見られます。
ここでいう「エネルギー」は物理学における仕事や熱量として定義されるエネルギーではなく、精神性や生命力、場の雰囲気などを指す比喩的・体験的な概念として用いられることが一般的です。
また神道的な理解では
・神→自然・生命に宿る氣のはたらき
という理解があります。一方、現代スピリチュアルでは
・天使→高次元エネルギー→人の魂を導く存在
という説明が加えられることがあります。両者は似ていますが、神道では自然そのものへの敬意、現代スピリチュアルでは個人の精神的成長へと重心が移っている点が違います。

レイキと神・天使に関係性はあるか
レイキと神・天使の関係について整理すると、龍の場合と同じく歴史的事実として確認できる部分と現代スピリチュアルで発展した解釈を分けて考えることが重要です。
まず結論から
レイキ(靈氣)の創始者である臼井甕男氏の靈氣法やその初期の伝承には
- 特定の天使を呼ぶ
- 守護天使とつながる
- 神から直接メッセージを受ける
といった教えは確認されていません。一方で現在の一部のレイキ実践では、
- エンジェルレイキ
- 神聖レイキ
- 天使とのチャネリングを組み込んだヒーリング
などが存在しますが、これらは臼井靈氣療法成立後に各流派、あるいは海外に広まった過程で発展させた独自の実践や解釈です。
臼井式靈氣に現代スピリチュアルの『天使』は関係しない
臼井甕男氏が残した資料や初期の伝承で重要視されているのは
- 宇宙との調和
- 心身改善
- 五戒
- 手当て
- 静坐
- 呼吸法
であり、そこに特定の天使信仰はほとんど登場しません。つまり「レイキ=天使の力」という考え方は歴史的な臼井式靈氣の中核ではありません。
なぜレイキと神・天使が結び付けられたのか
なぜレイキと神・天使が結び付けられたのかと言うと、これは文化的な背景が大きく影響しています。日本では昔から
- 神道
- 修験道
- 密教
- 民間信仰
の中で神への信仰が存在しました。そしてレイキも「氣」「自然」「調和」を重視します。
また海外に伝わる過程で、キリスト教文化圏では天使やエンジェルヒーリングと結び付けられて解釈されることも多くありました。そのため、
・「神・天使(≒目に見えない導きの力)という概念への信仰+氣を扱う技術としてのレイキ」→神・天使とレイキにはつながりがある
という発想が自然に生まれたと考えられます。
レイキと「氣の顕れとしての『神・天使』」は重なる部分がある
もし神・天使を特定の宗教やスピリチュアル、その他概念を取り外した「純粋な『導き・守護のはたらき』」として見るなら、その現象においてレイキと重なる部分はあるでしょう。
レイキもまた「人智では計り知れない(靈)エネルギー(氣)」と名付けられたものなのですから、レイキの流れを「見守られている」「導かれている」と感じることは自然なことです。
言い換えれば「レイキが流れる」現象、あるいは「レイキによって物事が良い方向へ整っていく」現象を、人によっては『神』『天使』の導きと捉えることもあるでしょう。すなわち
【レイキと関係性がある神・天使とは】
❌特定の宗教、スピリチュアル、その他概念を含んだ『偶像』としての神・天使
⭕️「導き・守護のはたらき」としての神・天使
このように整理することができます。レイキヒーリング中に光を見たり、守られている安心感を得たりする方がいるのも、自身が持つ神・天使の知識と体感覚が結び付いて想起されたものだと考えられます。
一方で「こうであってほしい」という人間の意図や価値観、観念によって造られた『偶像』としての神・天使は、その本来のあり方を変えられている恐れがあります。そうした偶像と自然現象であるレイキは、やはり人の願望によってでしか交わりませんし、そのエネルギー状態は『内氣』となって思わぬ結果を招くことにもなるでしょう。

神・天使を活かしたレイキヒーリングとは
ここまで神・天使に関する知識を整えて初めて、神・天使を活かしたレイキヒーリングについて考えることができます。神・天使とは「導き・守護のはたらき」の象徴であり、人が氣を認識する手助けとなるものである、と。
以前の記事で「レイキが効かない」というテーマをお話しした際に、足りないものは『レイキエネルギーへの確信』だとお伝えしました。レイキヒーラーにしても受け手にしても、そもそも氣の体感や氣の知識がなければ「氣とは何か」を判別できないのだと。
科学が氣というエネルギーを解明していれば「氣とはこういうものですよ」とお伝えできるのですが、氣とは「エネルギー全体」を指す抽象的な概念であり、個別具体のエネルギーを指すものではありません。
「これだ」と言い難い氣を、なるべく多くの方が感じ取れる中間の概念として「導き・守護のはたらき」を表す『神・天使』を活用する。こうすれば神・天使とレイキを適切に扱えるようになります。
レイキを上手に扱うための神・天使のイメージと、手放し
例えば、あなたはレイキセッションの中でこんな体験をしたことはありますか?
【施術者(ヒーラー)側】
・手のひらに強い熱感・拍動が来る
・施術中に光や温かい存在感を感じる
・特定の箇所に手が「導かれる」感じ
・施術中に天使や光のビジョンが浮かぶ
【クライアント側】
・温かい光に包まれる感覚
・「見守られている」という安心感
・施術後に穏やかな夢を見た
・偶然とは思えないタイミングでの気づき(シンクロニシティ)
これらはすべて「氣の流れ」が体感できた時に起きやすい現象です。この感覚が起きた際に『神』『天使』をイメージすることでレイキエネルギーが確かにあるように感じられます。
ただし、神・天使のイメージをいつまでも持ち続けたり、特定の姿ばかりを思い浮かべてしまうと、「個人の意図や価値観、観念」である『内氣』へと変わってしまいます。それはレイキエネルギーを別物へと変えてしまうやり方ですから、神・天使のイメージはエネルギーの体感ができた時点で手放すと良いでしょう。

【まとめ】神・天使、龍をどう捉えるかは人間次第
基本的にレイキヒーリングでは自分の想念や観念といった『内氣』を混ぜないようにします。レイキとは「人智では測り切れないエネルギー」、すなわち「自分の外部にあるエネルギー」であり『外氣』と呼ばれます。
レイキがレイキであるためには、いかに『外氣』の割合を増やせるか、すなわち自分の『内氣』を混ぜないかが重要となり、内氣を混ぜない工夫としてシンボルやマントラがあります。
一方内氣は「自分の内部(感情、思考、価値観、観念など)のエネルギー」です。そして神・天使のイメージとは人間が「導き・守護のはたらき」に姿形を与えた『偶像』であり、それは「人間の思考や価値観、観念、あるいは特定の宗教的教義」から生まれたものですから『内氣』となります。
この内氣には人間に相性があるのと同様、ヒーラーと受け手との間でエネルギー相性が発生します。そしてそれは悪影響を及ぼす可能性があります。内氣を濃くした場合は最早レイキとは別物であり、その結果と責任においてレイキは関与できません。
「病は氣から」と言われるように、自分に内在する氣が偏れば、その過不足による『差』が体内に不自然な流れを生み出し、何らかの不調をきたしたとしても不思議ではありません。
神・天使とは「導き・守護のはたらき」であり、そのはたらきは自然の摂理や人間の心のあり方によって生み出されるものです。もし神・天使を人間の想念や観念、特定の教義から生まれた『偶像』として扱うのであれば、その幻想はやがて自然の摂理によって淘汰されることになるでしょう。
そのため、私としては神・天使を「導き・守護のはたらき」と捉え、それを構成する情報を正しく認識して扱うことをお勧めします。
神・天使・龍を『内氣』にするか、『外氣』にするか
前回の「レイキと龍」にまつわる記事を読まれた方であれば、今回の記事が前回とほぼ同様の内容であることに気づかれたことでしょう。
細かな部分で差はあれど、重要なのは「神、天使、龍」とは
・神、天使、龍といった造られた『高次元存在』→『偶像』=『内氣』
・神、天使、龍と名付けられた『システム』→『自然現象』=『外氣』
という同じ構造にあると氣付くことです。
神や天使、龍を『偶像』として語るうちは個人や集団の価値観や信念・観念によって造られたものの話をしているのであり、『内氣』にならざるを得ません。そして内氣である以上「人間の内側から生まれるエネルギー」であり、人間が認知できるエネルギーであることから、それらは4次元以内のエネルギーだと言えます。
一方それらを『システム』と捉えるならば、それらは自然現象であり、人間が五感と言語で認知できる領域と、認知できない領域を含む『外氣』となります。外氣とは「人間の外側にあるエネルギー」であり、人間が認知できないエネルギーを含むことから、そのエネルギーは5次元以上のエネルギーかもしれません。

神、天使、龍といった『偶像』の混じったエネルギーが「レイキ単体よりも強いエネルギー」と言われる理由
このように整理すると、『高次元存在』(内氣)を混ぜたレイキの宣伝で使われる「レイキ単体よりも強いエネルギー」といった文言の真意も見えてきます。
『偶像』という内氣が混ざったエネルギーとは「人間が認知しやすいエネルギー(4次元以内のエネルギー)」のことですから、必然的に体感を得やすくなります。
一方『自然現象』という外氣であるレイキは「人智では測りきれない(靈)エネルギー(氣)」(5次元以上のエネルギー)ですから、内氣と比べて体感が得にくいと考えられます。
そのため、どうしても自分がレイキを感じ取れるようになるため内氣を強くしてしまうヒーラーが出てしまいます。その過程で神や天使、龍といった『偶像』によるレイキと出会い、「レイキ単体よりも強力なエネルギーです」と言われれば、藁をも掴む思いでそれらに縋りたくなる氣持ちもわかります。
しかし、そうして得られたエネルギーとはレイキを『外氣』(高次元エネルギー)から『内氣』(現実的なエネルギー)に染めていくものです。そして内氣である以上、相性によってヒーリング結果がぶれますし、本来レイキに求めていたであろう超常的な成果は得られなくなります。
レイキヒーリングにおいて体感はエネルギーの実証において有意義ではありますが、本質的には体感がなくともヒーリング前後の差、すなわち目に見えない変化をヒーラー、クライアントともに感知することが大切です。
その感知のため、一時的に神や天使、龍といった『システム』の力を借りることは、『偶像』として人間に描かれた高次元存在も望むところなのではないでしょうか。

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