「レイキは怪しい」の疑問に、レイキ講師としてお答えします

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レイキ



レイキについて興味を持たれた方が、一度は通るであろう「レイキ 怪しい」という検索ワード。
検索上位に出てくる記事やページを見てみると、


科学的根拠が不十分
②宗教やスピリチュアルとの関連性が疑われる
③レイキに関する説明が人によって異なり、今一つ信用できない
④体験談が「効果があった」「効果がない」など両極端で、恣意的なものを感じる
⑤レイキを勧める人が強引で信用ならない
⑥レイキヒーラーの実力が安定しておらず、誰なら良いのかわからない
⑦レイキを受けて何かしらの症状が出た(好転反応が起きた)



と言った点が「レイキが怪しい」と思われる要因のようです。


そこで今回は、上に挙げた懸念点について、レイキ講師として答えられる範囲でお答えしていこうと思います。


レイキの立ち位置を見る

まずはレイキの立ち位置を確認するため、厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』(eJIM)におけるレイキの解説を見ていきます。


レイキは補完療法の一つで、施術者が患者に軽く手を当てる、もしくは患者の真上に手をかざして行うもので、患者自身の治癒反応を促進することを目的として行われています。レイキは、身体に本来備わっている自然治癒力に対する、東洋の信仰に基づくものです。

レイキはいかなる健康上の目的においても、その有効性は明確に示されていません。レイキは疼痛、不安、うつ症状、などさまざまな症状についての研究がなされていますが、質の高いものがほとんどなく、結果に一貫性がありません。

そのようなエネルギーの存在を示す科学的根拠(エビデンス)はありません。

レイキは一般的に安全であるように思われます。

海外の情報 レイキ 厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』



このように

レイキのようなエネルギーの存在を示す科学的根拠はなく」、
いかなる健康上の目的においてもその有効性は明確に示されていない」ものの、
身体に本来備わっている自然治癒力に対する、東洋の信仰に基づくもの」であり、
一般的には安全であるように思われる

という評価となっています。


またWikipediaにおいては


レイキ(霊気 英:Reiki、Ray-Ki)、レイキヒーリングは民間療法であり、手当て療法・エネルギー療法の一種である。

レイキは身体に備わっている自然治癒力への東洋の信仰に基づくともいわれ、西洋自然魔術の伝統に連なるとも考えられる。施術者は、患者の治癒反応を促進することを目的とし、患者に軽く手を当てる、もしくは患者の真上に手をかざして、手のひらから「レイキ」というエネルギーを流すと考えている。

ニューエイジの考え方の一つとして、西洋では広く人気となった。レイキが存在するかということではなく症状や健康状態が改善されたかという点に着目して、多くはないが科学的研究が行われている。通常医療の代わりとするほどの証拠はない。

補完療法として行われることもあり、2007年時点で世界で500万人が実践しているとされる。健康維持や自己啓発に有効であるとも主張される。宗教で行われる手当て・手かざしとよく似ているが、レイキ関係者はレイキは宗教ではないとしている。

レイキ Wikipedia



内容はeJIMのものと大きく変わりないものの、

西洋自然魔術の伝統に連なるとも考えられる
ニューエイジの考え方の一つとして、西洋では広く人気となった
宗教で行われる手当て・手かざしとよく似ているが、レイキ関係者はレイキは宗教ではないとしている

といった宗教的意味合いを帯びる内容の解説が目立ちます。


「レイキ 怪しい」という検索ワードについて検証

改めて、検索エンジンで「レイキ」と調べると、検索候補の中に「レイキ 怪しい」といったワードが出てきます。





そこで検索上位となった記事やページをいくつか読んでみたところ、レイキを怪しいと感じる理由は


科学的根拠が不十分
②宗教やスピリチュアルとの関連性が疑われる
③レイキに関する説明が人によって異なり、今一つ信用できない
④体験談が「効果があった」「効果がない」など両極端で、恣意的なものを感じる
⑤レイキを勧める人が強引で信用ならない
⑥レイキヒーラーの実力が安定しておらず、誰なら良いのかわからない
⑦レイキを受けて何かしらの症状が出た(好転反応が起きた)



といったものが挙げられます。それぞれ見ていきましょう。


「科学的根拠なし」をどう捉えるか

①、②は先の解説に触れた通りで、「ネット上の情報を集めた結果そのように記されていた」というものです。


ただ「科学的根拠」の元となる科学が世界のあらゆる物事を解明しているわけではなく、物質を構成する最小単位である素粒子は観測されている部分で全体の約5%、まだ発見されていない物質(ダークマター)やエネルギー(ダークエネルギー)で残りの約95%を占める言われていますから、「科学的根拠がない」=「信用できない」と断定するのは勇足だと考えます。





今解明されていないことでも将来的には解明される可能性が残されるわけですから、判断を保留にするのが妥当と言えます。

科学でもわかっていないことはたくさんあることを忘れず、科学的根拠を過信せず、しかし警戒は怠らない姿勢が大事かと思います。



また、レイキの字は「靈氣」であり「エネルギー(氣)」である以上、何かしらの素粒子が関与していることが推測できます。ただ、その素粒子が何であるかが明らかになっていない状態だと言えます。


すると、これはレイキの問題というよりも「素粒子発見」の課題、すなわち科学側の課題と言えます。


ただこの話の前提が「レイキは在る」こととなっており、レイキエネルギーを体感しないことには、すなわち理性だけではなく感覚によってもその存在を感じ取る機会がなければ「研究対象」とはなり得ません。


つまり『科学思考』においてようやくレイキは「研究するに値するもの」と認知されますが、『科学信仰』によって「科学的根拠がないから信用できない」とされている内は真実はわからない、という話になります。


レイキにおいては実践を繰り返して実証データを積み重ねること。
科学においては「レイキと呼ばれるエネルギーが存在する」という仮定のもと、真理究明すること。


双方が等しく研鑽されて初めて「怪しい・怪しくない」が論じられるものだと、僕は考えます。

レイキをどのように説明するか

③に関しては、レイキヒーラーおよびティーチャーが「自分の感覚や言葉」でレイキを捉えているため、説明の仕方に違いが出てくるのが原因と考えられます。


「科学的根拠に乏しい」とは言い換えれば「定義があいまい」ということでもありますが、一般的なレイキ団体では講習用のテキストを用いて

レイキとは何か
レイキの歴史
「創始者:臼井甕男(うすい みかお)氏の志した精神向上や安心立命の境地

といった内容を学びます。


そのため、しっかりと学び、本質的な部分を捉えているレイキヒーラーやティーチャーであれば、微差はあれどレイキに関して共通した説明ができるでしょう。



④に関して、レイキは「エネルギー(氣)」であるため、効果を感じる・感じないに関係なくエネルギー自体は流れています。

あらゆるものに『個体差』があるように「エネルギーを感じやすい・感じにくい」も人それぞれです。ただし、レイキに対して懐疑的であれば実際に感じたものも無意識が否定するでしょうし、好意的であれば好意的である要素を無意識が集めようとします。


それはレイキの問題というよりもヒトの心身機能の問題ですから、「レイキが怪しいかどうか」には直接関係のない話になります。


レイキではなくヒーラー自身の課題である場合

⑤はレイキに関係なく、「人としてどうありたいか」という問題です。

ただレイキヒーラーであれば上級講習において「精神向上」や「安心立命の境地」について学ぶはずですから、その学びが活かしきれていないのかもしれません。


人は自分が本当に必要とするものは押し付けなくとも求めるものです。それを「自分が良い」と感じたからと言って強引な手段で相手に勧めるのは、そのヒーラーが我欲(エゴ)に囚われている証左となります。


レイキがヒーラーにとって良いものだとして、その良さが相手にどう伝わるか。相手の求めに答えられるか。


そうした相手の事情に立って相談できるようなヒーラーが増えると、もう少しレイキの信憑性が上がるのかもしれません。





⑥、⑦に関しては、「そもそもそのヒーラーが出しているエネルギーは純粋なレイキエネルギーなのか?」という点から考える必要があります。

こちらでもお話ししたように、レイキエネルギーを扱える人であっても、自分の価値観や観念によって『念』が強くなると、レイキのエネルギーに自分のエネルギー(内氣)を混ぜてしまうため、レイキとは別の、その人独自のエネルギーへと変わると言われています。

そうすると「その人の価値観や観念が自分に合うか」によって受け取る側の感じ方も異なってきますから、良い人にはより良く、そうでない人には合わずに思わぬ結果が出てくることも考えられます。


また、好転反応については以下の通りです。


好転反応(こうてんはんのう)とは、治療の過程において改善に向かう中で起こる、一時的に悪化した身体反応のことを指す言葉。

ただし科学的な根拠はなく、標準医療においては用いられない概念である。

好転反応 Wikipedia



加えてレイキは主たる医療行為を妨げる行為ではなく、医学的診断・医学的医療を行うものでもありません。

ヒーリングの説明として治療効果や効能を前面に押し出すようであれば、それは怪しいという前に医師法・薬事法違反となります。


レイキは医師法・薬事法における医学的診断・医学的医療を行うものではなく、医療専門家の医療行為を妨げるような行為ではありません。

ご病気や怪我等などございましたら、まずはお近くの医療機関をお頼りください。

まとめ -信じずに、まずは考える姿勢が大切-

こうしてお答えしたものを読んでいただくだけでも、「自分はどこに引っ掛かりを感じたか」「それはどういうことなのか」が見えてきたことと思います。



本来、未知のものを前にすれば「これはどういうことなのか」と疑ったり怪しんだりすることは正常な防衛反応です。

それだけに、レイキにしても科学的根拠にしても、それを頭から信じることは危ういと僕は考えます。


そもそも科学とは真理究明(=哲学)の過程でもたらされたものであり、絶え間なく思考を巡らせた人類による研鑽の賜物です。


つまり科学もまた「信じる」姿勢からではなく「考える」姿勢から始まったものですから


信じずに、まずは考えよう


という姿勢が望ましいですし、自分で考える中で「自分はレイキをどう捉えたいのか」も見えてきます。


レイキ団体、スクール、サロンを選ぶポイント

今、レイキを必要としていないのであれば一旦保留にしても良いでしょうし、レイキを必要とする事情があれば以下のポイントを参考にして、レイキ団体やサロンを調べてみるのも良いでしょう。


①「一日でレイキマスターに」「遠隔アチューンメント」といった文言を謳う場所


→現実的に「一日でレイキをすべて使えるようにする」ことは無理ではないでしょうが、「レイキが使えるようになった後のことをどうするか」といったアフターフォローに関して疑問が残ります。

また遠隔アチューメント(離れた場所からレイキを授けること)も、仮に使える状態になったとして「実際に使えているか」の確認が難しい点から、二者間に相応の関係性が築かれていないのであれば慎重になった方が良いと考えられます。

なにしろヒーラーが「レイキエネルギーをきちんと流せているか」の感覚を養うのには日々の研鑽(実践日数)が欠かせません。レイキというツールを渡すだけでは「どう使えば良いか、ちゃんと使えているか」が確認できず、その不安がヒーラーの念(内氣)となってレイキを別のエネルギーに変えてしまう可能性も出てきます。


神秘的な言葉が前面に押し出されている場所


→レイキは時に想像を超えるような結果をもたらすことがあり、そのような体験から神秘性、スピリチュアリティ(霊性)と結びつけてレイキの解説をする場所もあります。

しかし、レイキのエネルギーは『エネルギー』以上でも以下でもありません。その性質を十分理解した上で説明することが望ましく、神秘的・霊的な体験は「おまけ」の要素として、レイキの実践者が個人でレイキ実践の楽しみにするくらいが程よいでしょう。

神秘性や霊性は、語られるほどその概念が高次元から私たちの次元へ降りてくるため、その現象が陳腐化しやすくなります。それらの存在を証明する必要はなく、一人ひとりが体感して初めて理解されるものだと考えます。


③「⚪︎⚪︎レイキ」と言った、派生したレイキを提供する場所


→これは①、②と異なり、信ぴょう性ではなく「あなたの人生の目的に合うか」と照らし合わせるために慎重になる必要があります。

「⚪︎⚪︎レイキ」とは、元となるレイキのエネルギーに別のエネルギーを加えて「創始者の目的に合わせてカスタマイズされたレイキ」です。(エネルギーが流せている場合に限る)

それだけに「何を目的としたエネルギーなのか」を調べて、自分の目的と合うかを確認しましょう。

こうした「⚪︎⚪︎レイキ」が広まったのは『レイキ』という言葉が名詞化した為。別のエネルギーが混ざった時点で本来のレイキとは別物で、別の名前をつけた方が良さそうですが、レイキという言葉を用いるのにはそれぞれ理由があるのでしょう。



いくつかポイントは挙げましたが、何より大切なのは「あなた自身がどうしたいのか」です。


自分の目的が何で、その対処策・解決策はレイキで良いのかどうか。
自分は今、本当は何を求めているのか。


そうした「自分の答え」を見つけ出すことが第一で、「レイキが怪しい」かどうかはその後に自分の目的と照らし合わせて考えることで定まっていくでしょう。




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